日本のバスケットボールファンに注目していただきたいのは韓国だ。
韓国はヨルダンに1敗を喫したものの、予選最終戦である台湾に110-68 42点差もの圧勝で予選を6勝1敗とし、予選1位で決勝トーナメントに進出した。
ホジェ監督率いる韓国はこのウィリアム・ジョーンズカップをアジア選手権に向けた調整の場と捉え、A代表で臨んでいる。
ほぼこのままのメンバーでロンドンオリンピック予選を兼ねたアジア選手権に出場すると見られている。
アジア選手権では日本とも戦うであろう。
日本のバスケットボールファンにもお馴染みヤン・ドングンやハ・スンジンでは無く、#8 ムン・テジョン(Jarod Cameron Stevenson )に注目していただきたい。
今月8月に韓国籍を取得したばかりの帰化選手であり、韓国の秘密兵器的な存在だ。
日本戦では7分17秒しか出場していないが、韓国はこれまでの歴史でも明らかに日本を意識した戦い方をしており、意図的に隠した可能性もある。
イラン戦では27得点、スリーポイント5/8 62.5%と爆発している。
3ポイントシュートを 高確率で沈め、何より波が無く安定した選手だ。
FIBAの規定により帰化選手は1名までであり、イ・スンジュン(エリック・サンドリン)を外してまでも代表入りさせたのは、ホジェ監督がこの安定感を高く評価しているからだ。
昨今は便利な世の中になったもので、ウィリアム・ジョーンズカップもネット配信で日本に居ながら無料で簡単に視聴できる。
日本のライバル韓国の戦いにも注目してはいかがだろう。
(李天秀)