ベストカー 2024年12月10日号 [雑誌]
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日本航空 JALラビッツ
JALラビッツは、かつて存在したWJBLの女子バスケットボールチーム。
経営破綻した日本航空の経営再建策の為、2010-2011シーズンを最後に廃部が決定。
全日本総合皇后杯を制するなどの実績があり、映画「フライングラビッツ」のモデルとなるなどの人気チームであったため、一般ニュースでも大きく報道された。
チームは、2010年10月1日譲渡先が発表され、2011年4月1日付で学校法人を運営するNSGグループへ譲渡されることとなった。
2011年5月17日 譲渡先で記者会見が行なわれチーム名が新潟アルビレックスBBラビッツとなることが発表された。チームは変わってもラビッツの名は継承されることになった。
JALラビッツの多くが地上勤務だが、競技を行ないながら客室乗務員として勤務する選手もいる。
JALラビッツ最終年の客室乗務員
【選手】岩村裕美・矢代直美【スタッフ】谷美和
客室乗務員として勤務経験があった者
藪内夏美 など
JALラビッツ最終戦 ラストフライト
JALラビッツの最終戦は2011年2月20日愛媛・松山市総合コミュニティーセンター体育館で行なわれた。
試合はアイシンAWウィングスに100対69で勝利し、43年の歴史に幕を閉じ、ついにその翼を降ろした。
98対69残り2秒でファウルを受け、永年チームを支えた矢代直美選手がフリースローを2本とも決め100点ゲームで締めくくった。
観客からの暖かい声援と拍手に会場は包まれていた。
JALラビッツ、ラストシーズンの所属選手・スタッフ
WJBL2010-2011JALラビッツ
【部長】村瀬 康人
【副部長】谷 美和
【ヘッドコーチ】荒 順一
【A・コーチ】矢代 直美(選手兼任)
【トレーナー】井上 かなえ【マネージャー】大山 千尋
No | 選手名 | 年齢 | 身長 | ポジション | 出身地 | 出身校 | 備考 |
#0 | 春日 流い | 24 | 177 | 青森県 | 柴田女子高校 | ||
#1 | 高橋 礼華 | 22 | 178 | 福島県 | 福島県立福島西高校 | ||
#3 | 君山 舞夕奈 | 20 | 172 | 茨城県 | 土浦日本大高校 | ||
#5 | 山田 未来 | 26 | 161 | 静岡県 | 常葉学園高校 | ||
#6 | 井上 早希 | 25 | 168 | 福岡県 | 拓殖大学 | ||
#7 | 星 希望 | 23 | 164 | 拓殖大学 | 拓殖大学 | ||
#8 | 岩村 裕美 | 29 | 168 | 大阪府 | 大阪薫英女短大 | ||
#9 | 大和谷 智子 | 27 | 175 | 秋田県 | 樟蔭東女短大 | ||
#10 | 長南 真由美 | 27 | 175 | 山形県 | 専修大学 | ||
#11 | 矢代 直美 | 32 | 182 | 茨城県 | 日本体育大学 | ||
#13 | 玉井 里英 | 23 | 168 | 大阪府 | 大阪人間科学大学 | ||
#34 | 出岐 奏 | 24 | 169 | 長崎県 | 鹿屋体育大学 |
年齢は2010年10月1日時点での年齢
7 星 希望選手・13 玉井 里英選手はJALラビッツ最後のルーキー
入団1年で廃部になることを承知の上でも入部(バスケットボールが仕事の嘱託社員として入社)。
NSGグループへ移籍した選手・監督
荒 順一(監督)
高橋 礼華 (たかはし れいか)・出岐 奏 (でき かなで)・君山 舞夕奈 (きみやま まゆな)
・玉井 里英 (たまい りえ)・星 希望 (ほし のぞみ)
廃部に伴い引退した選手・スタッフ
矢代直美選手、岩村裕美選手、大和谷智子選手、長南真由美選手、山田未来選手、井上早希選手
春日流い選手、井上かなえトレーナー、大山千尋マネージャー
※岩村選手はその後現役復帰
チームの歴史・成績
JALラビッツのプレースタイルは、スクリーンプレーを多用したチームバスケット。
ラビッツのフォーメーションとして代表的なものに「エイトクロス」が挙げられる。
緻密なスクリーンプレーを芸術の域にまで高めた。対戦チームに「解っていてもヤラレル」と言わしめるほど。
98年からヘッドコーチに就任した林 永甫(イム ヨンボ)氏が、厳しい中にも愛情に溢れる指導でJALのバスケットを作り上げた。
1967年 : 同好会(文化体育部)として女子バスケットボールチームが結成され活動を開始。
1980年 : 会社創業30周年を迎えるにあたり、民営化記念の一環として、当時関東2部に所属していた同好会チームの強化開始を決定。
「JAL RABBITS」誕生。
1981年 : 同年新入社社員より、強化方針に基づき採用を開始。
関東実業団リーグ2部 スタート ~ 1982年
1983年 : 日本リーグ2部 昇格 ~ 1984年
1985年 : 日本リーグ1部 昇格
1986年 : 日本リーグ2部 降格 ~ 1987年
1988年 : 日本リーグ1部 復帰 ~ 1994年
1991年 : 日本リーグ BEST4
1995年 : 日本リーグ2部 降格 ~ 1997年
1998年 : 関東実業団リーグ1部 降格
1999年 : W I リーグ 復帰
2000年 : W リーグ 復帰 ~ 2004年
|年|シーズン|シーズン順位|勝敗|セミ/ファイナル|皇后杯|
|2000年|2000-01Wリーグ|第4位|13勝8敗|-|-|
|2001年|2001-02Wリーグ|3位|14勝7敗|-|3位|
|2002年|2002-03Wリーグ|3位|15勝6敗|-|3位|
|2003年|2003-04Wリーグ|4位|11勝10敗|-|3位|
|2004年|2004-05Wリーグ|2位|18勝3敗|-|ベスト8|
|2005年|2005-06Wリーグ|2位|19勝9敗|-|優勝|
|2006年|2006-07Wリーグ|第5位|15勝13敗|出場なし|3位|
|2007年|2007-08Wリーグ|第6位|11勝17敗|出場なし|ベスト8|
|2008年|2008-09Wリーグ|第6位|12勝16敗|出場なし|ベスト8|
|2009年|2009-10Wリーグ|第4位|13勝15敗|セミファイナル2敗|ベスト8|
|2010年|2010-11Wリーグ|第5位|-|-|3位|