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レラカムイ北海道


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JBL2007シーズンから参入。
チアチームは「ファンタマジック」。ファンからは「ファンタマ」の略称で呼ばれることも多かった。
マスコットは「クイッキー」。世代性別を問わず大人気だった。
レラカムイ北海道2010-11シーズン・レラカムイ北海道2009-10シーズン
レラカムイ北海道2008-09シーズン・レラカムイ北海道2007-08シーズン

レラカムイ北海道 経営危機

チーム運営会社変更後は、北海道バスケットボールクラブを参照。

チーム創立から2010年末にレラカムイ北海道運営会社の経営難が報じられ、2011年初頭に運営会社がリーグ除名に至る流れ。

新規参入から成績は振るわなくともレラカムイの観客動員はリーグトップを記録。ただ大口スポンサーは獲得できず赤字経営が続く。
母体企業を持たないプロチームであり、バブル崩壊後の永引く不況・北海道経済の冷え込みなどもあり、スポーツビジネスの難しさが改めて注目された。
2011年1月19日、JBLは臨時理事会・総会を開きリーグ後半戦は、JBLの関連会社日本バスケットボールオペレーションズがチームを運営することとなった。
JBLは支援策を取り後半戦の出場は可能となったが、以前には福岡レッドファルコンズが経営難でシーズン中解散しており、JBLは過去の教訓が活かされているのか疑問の声も挙がる。

水澤佳寿子オーナー

1962年、札幌市生まれ
育児支援事業を展開する「コティ」(本社・大阪)の創業者。
有能な女性社長・起業家としてマスコミに採り上げられることも多数。
「コティ」を業界大手に育てあげ2005年に大手企業に売却。その後約1年間、サッカーのコンサドーレ札幌を運営する北海道フットボールクラブの役員を務めた。

2006年4月、プロバスケットボールチームを創立しJBLに新規参入するために、レラカムイ北海道の運営会社ファンタジア・エンタテインメントを立ち上げた。

FANTASIA ENTERTAINMENT

チームを手放した後の株式会社FANTASIA ENTERTAINMENT
4月 事務所移転。4月7日付で新事務所へ移転した。
4月7日 レラカムイ北海道のヘッドコーチであったジョー・ブライアント氏が米国に帰国。
3月27日 不要となったチーム関連備品等を販売
2月13日 ファンタジアチアスクールは2月いっぱいで終了させ、3月からは事業譲渡する、と水澤社長がブログで発表。チアスクールはリニューアルし再開したい旨の考えを明かす。

2月
ファンタジアチアスクールと、レラカムイ北海道バスケットボールスクールをスクール事業の柱とする。

1月27日 水澤社長がブログなどで有志を募り、ホームコートとして使用していた月寒体育館からレラカムイシート(座席)を運び出した。

レラカムイ経営危機に関する推移

2009年12月には、アウェーの日立戦の移動が当初前日移動とされていたものの、急遽当日移動に変更され選手側が反発。主将の桜井選手が社長に説明を求める。宿泊費等の経費削減のためと思われる。
2010年7月にはアシスタントコーチである金田詳徳氏を選手登録することも発表。人件費を削減し規定の選手数を埋めるための苦肉の策と思われる。
これまでにも経営難やチーム内でのゴタゴタは数多く報道されてきた。

2010年

【11月27日】付で東京でバスケットボールコートレンタル会社を経営する近藤洋介氏(37)がチームGMに就任、更に11月29日付で運営会社ファンタジアエンタテインメント社長に就任した。
水澤佳寿子前社長は、経営権を持つオーナー職となる。近藤氏はbjリーグの琉球ゴールデンキングスのフロントとして最下位からトップに引き上げた実績を持ち、チーム再建請負人として同社は期待。
近藤新社長は就任会見の際に2億3000万円の累積赤字解消と、選手の年俸20%カットを行なう考えを示す。

【12月18日】
新社長に就任したばかりの近藤洋介氏が定時役員会で電撃辞任。
辞任の理由について、「就任前に説明を受けた会社内容と実態が全く違っている」と説明しているという。

【12月24日】 
ファンタジアエンタテインメント社は新社長に畠山和人氏(47)が就任すると発表した。
畠山和人氏は(株)こども保育環境研究所社長であり、2009年12月24日からチーム編成担当取締役に就任していた。

【12月28日】
多額の赤字、2年分のリーグ加盟金未納、選手への給料未払いなどを理由に、JBLは運営会社の経営は破綻しておりチーム運営は不可能と判断、チーム運営権の無償譲渡を求める。
これを承諾しない場合は除名もありうると通達。
回答期限を2011年1月17日までとし、それまでに株主総会を実施し株主の承認を受けることを要求した。

【12月29日】
大手マスコミがレラカムイ北海道の経営難を盛んに報道。
「JBLレラカムイ北海道を運営するファンタジア・エンタテインメント社が2億3000万円もの累積赤字。
今シーズンに限りチケット販売や練習環境の整備などのチーム運営をJBLの関連会社が行う見通し。」

2011年

【1月17日】
JBLが要求した回答期限となるこの日までに運営会社の株主総会が実施されることはなかった。

【1月18日】
12月末に新社長に就任したばかりの畠山和人氏が18日までに退任届けを提出していたことが判
明。前社長に続き相次いで短期間での社長辞任。

【1月19日】 レラカムイ北海道運営会社除名処分
19日JBLは臨時理事会・総会を開き、レラカムイ北海道を運営するファンタジア・エンタテインメント社を除名処分とすることを決めた。
リーグ側は除名の理由を「選手給与の不払い遅配・虚偽の決算報告」などとしている。
運営会社は中国企業「玄元文化有限公司グループ」に株式の51%を譲渡し出資を受け水澤佳寿子氏は経営から退く自主再建案を示したが受け入れられなかった。

今季の残り試合はJBLの関連会社日本バスケットボールオペレーションズがチームを運営し、3月末をめどに新たな運営母体を探す。
除名処分となったファンタジア・エンタテインメント社はJBLに対し損害賠償請求など法的措置も示唆。

当初2億3000万とされていた累積赤字が4億円を超えることも判明。2年分のリーグ加盟金未納とリーグからの借り入れ金を合わせて3000万円になるという。

レラカムイ北海道のジョー・ブライアントヘッドコーチは資金的な問題から解任され、コーチを務めていた金田詳徳氏(32)がヘッドコーチに就任。
選手・スタッフは全員がJBL直轄会社である株式会社日本バスケットボールオペレーションズJBOと契約し、1月22日から始まるリーグ後半戦には参加する。
ただ「レラカムイ」の名前は旧運営会社が登録商標しており、後半戦は「北海道バスケットボールクラブ」のチーム名で参加する見通し。

【1月20日】
チームは公開練習及びファン説明会を実施、約100人のファンが集まった。
リーグ後半戦のチームを運営する日本バスケットボールオペレーションズ吉田長寿社長は、来期以降も北海道でチームを存続させることを努力すると改めて示した。
22日から再開されるリーグ後半戦には、「北海道バスケットボールクラブ」の暫定名称で参加することも正式に発表された。

【2月2日】
旧運営会社ファンタジア・エンタテインメントがリーグにチームグッズのライセンス料を納めていなかったことが2日までに明らかになった。

JBLの規約で、チームグッズ販売の際はリーグ側の認証マークが必要で、販売価格の4%をライセンス料として支払う義務があるが、フ社は支払っておらず、再三の支払い要求に対しても応じなかったという。

さらに、ファンタジア・エンタテインメント社元幹部によると、同社はグッズの製造・販売業者に対しては「JBLに支払うライセンス料は6%」と上乗して徴収していたという。

【2月4日】
チーム名などの商標権の無償譲渡を拒否していた旧運営会社「ファンタジア・エンタテインメント」が4日、一転して使用を許可すると発表した。
ファンタジア・エンタテインメント社の代理人は、商標権は依然として同社が所有し、新しい運営母体が見つかった場合は有償譲渡を検討するとした。

【2月5日】
旧運営会社ファンタジア・エンタテインメント社が、選手、スタッフらの報酬、給料から、必要がないのに所得税を源泉徴収し、納税していないことが4日、関係者への取材で分かった。
源泉徴収はチーム発足の2007年から少なくとも2年間にわたり、税額は5300万円に上るという。

【2月7日】
旧運営会社が「レラカムイ」のチーム名の使用を認めたが、現運営会社JBOは使用しないことを決めた。
チームイメージの悪化を懸念したためだと思われる。

レラカムイ北海道の歴史

チーム創設に伴いトライアウトを実施、伊藤将伸選手・菅原洋介選手・野口大介選手が入団。
多くの選手は、チームが消滅したJBL2大塚商会アルファーズから入団した。
外国人選手としてジェワッド・ウィリアムズとタイラー・ニュートンが入団。
トヨタから折茂・桜井選手の全日本代表クラスの選手が移籍。
初代ヘッドコーチは東野智弥氏。
【チーム創立から消滅まで全てのシーズンに所属した選手】
折茂・桜井・野口大介・伊藤将伸

1年目2007-08シーズン

JBL2007-2008シーズン(2007年10月11日~2008年3月26日)から新規参入。
チーム創設に伴いトライアウトを実施、伊藤将伸選手・菅原洋介選手・野口大介選手が入団
多くの選手が2007年にチームが解散した大塚商会アルファーズから入団した。

菅原洋介選手はこのシーズンのみで退団し、bj琉球ゴールデンキングスへ移籍。
御手洗貴暁選手はこのシーズンのみで退団。

ヘッドコーチは東野智弥氏。
参入1年目は8勝27敗となり8位、最下位に終わる。
NO. 選手名 前所属
1 野口 大介 大塚商会
6 御手洗 貴暁 大塚商会
6 佐藤 濯 大塚商会
9 折茂 武彦 トヨタ自動車
10 伊藤 将伸 鹿屋体育大
11 桜井 良太 トヨタ自動車
13 菅原 洋介 サンノゼ・スカイロケッツ
14 加藤 真 日立電線ブルドックス
17 大西 裕之 仙台89ers
23 加藤 吉宗 日立
30 熊谷 渡 大塚商会
31 ジェワッド・ウィリアムズ
41 タイラー・ニュートン

2年目2008-09シーズン

ヘッドコーチは東野智弥氏。
新入団
大東文化大から阿部友和選手が入団
移籍加入
パナソニックから山田大治選手が加入
bj浜松・東三河→勝又穣次
bj浜松・東三河→朝山正悟

熊谷渡選手・加藤吉宗選手はこのシーズンを最後に退団

14勝21敗 8チーム中7位
1 野口 大介
2 朝山 正悟
3 伊藤 拓郎
4 勝又 穣次
6 佐藤 濯
7 阿部 友和
8 山田 大治
9 折茂 武彦
10 伊藤 将伸
23 加藤 吉宗
30 熊谷 渡
31 ジェワッド・ウィリアムズ
41 タイラー・ニュートン

3年目2009-10シーズン

ヘッドコーチは東野智弥氏。
これまで各地の体育館を転々としていたが、札幌市内のクワザワ体育館と賃貸契約を結び専用練習場を確保。
このシーズンから試合数が増加し単純に興行収入は増える算段だが、経営状態が上向くには至らず。
KJ松井(松井啓十郎)がコロンビア大を卒業し入団。日本人として初めてNCAA Div1でプレーした選手。
井上聡人選手がトヨタから移籍入団。

佐藤濯選手はこのシーズンを最後に引退。
KJ松井選手はこの1シーズンのみで日立へ移籍。
井上聡人選手はこの1シーズンのみで日立へ移籍。

12勝30敗 8チーム中7位
1 野口 大介
3 伊藤 拓郎
4 勝又 穣次
6 佐藤 濯
7 阿部 友和
8 山田 大治
9 折茂 武彦
10 伊藤 将伸
11 桜井 良太
13 クリスチャン マラカー
16 KJ 松井
31 井上 聡人
44 サイラス テイト

4年目 2010-11シーズン

レラカムイ北海道2010-11シーズン
bj東京アパッチでヘッドコーチを勤め、NBAコービー・ブライアント選手の父親でもあるジョー・ブライアント氏がヘッドコーチに就任。
今季から折茂選手が主将に就任、三菱からポイントガード柏倉秀徳を補強。
これまで正ポイントガードを勤めた桜井は本来の得点能力を活かすためにスモールフォワードへ転換。
比留木謙司 bj東京アパッチから移籍
八幡幸助 練習生として入団し、選手登録
前半戦6勝16敗で最下位

これまで空位だったユニフォーム胸スポンサーに、天皇杯限定ながらスポンサーが付く。
1月リーグ中断期間中にチーム運営会社がリーグ除名処分を受け、2010-11シーズン前半戦がレラカムイ北海道最後のシーズンとなった。

シーズン後半戦は、JBL直轄企業がチーム運営を行い「北海道バスケットボールクラブ」としてリーグ戦参加。
後半戦はJBL直轄企業がチーム運営を行い「北海道バスケットボールクラブ」のチーム名称で後半戦を戦う。
後半戦を戦うにあたり、山田大治と阿部友和が副主将に任命された。
NO. 選手名
1 野口 大介
4 勝又 穣次
7 阿部 友和
8 山田 大治
9 折茂 武彦
10 伊藤 将伸
11 桜井 良太
12 柏倉 秀徳
13 クリスチャン・マラカー
17 八幡幸助
33 比留木 謙司
40 クリス・エアー
55 ジャイ・ルイス