アン・スポーツマン・ライク・ファウル

アンスポーツマンライクファウル

故意にファウルしたと審判が判断した場合などに宣せられるファウルです。通称「アン・スポ」と呼ばれます。

”スポーツマンらしくないファウル”という意味です。

また故意では無くとも、そのファウルが必要以上に激しい場合はアン・スポーツマン・ライク・ファウルが宣せられる場合があります。

ボールを保持している選手とゴールの間にディフェンスの選手が居ない場合(速攻のとき)に後や横からファウルするとアン・スポーツマンライク・ファウルになります。

2009ルールからアンスポの規定に追加がありました。

相手チームが速攻に移るときに, 速攻を止めようとして、その攻撃側チームのプレイヤーとそのチームが攻撃するバスケットとの間に防御側プレイヤーが1人もいない状況で、防御側プレイヤーがその攻撃側プレイヤーに対して後方あるいは横から触れ合いを起こしたときは、その触れ合いはアンスポーツマンライク・ファウルと判定されることになった。 

【説明】これは新たに規定が追加されただけで全てアンスポーツマンライク・ファウルを採り上げる事ではありません。正当な努力をした結果として、後方あるいは横からの接触・触れ合いが起きた場合は従来の通りパーソナルファウルの規則を適用します。
また

「相手チームが速攻に移るときに」

の文から速攻の出し始めのみに限定されるとも読み取れますが、  速攻の間すべてに適用されると日本バスケットボール協会から見解が出ています。

アンスポ故意にファウルして時計を止めたり、相手の得点を阻むことも戦術の一つかもしれませんが、中高生の試合では教育的指導の観点からか厳しめに採る印象を受けます。この部分はあくまでもサイト管理人の印象なので軽く読み流してください。

 

ファウルの処置

相手チームに2投のフリースローが与えられ、シュートの成功・不成功に関わらずオフィシャルテーブルの反対側のセンターラインのアウト・オブ・バウンズから、フリースローをしたチームがスローインします。

アンスポーツマンライクファウル2回の累積でそのプレーヤーは退場となります。

故意のファウルであってもアンスポーツマンライクファウルとならない場合

時計を止めるためや試合終了間近にリードされたチームがファウルゲームを行う場合など戦術的に故意にファウルする場合は、アンスポーツマンライクファウルとはなりません。

審判は通常のパーソナルファウルを宣します、ただし必要以上に激しいファウルはアンスポとなります。

*注 よくある疑問

アンスポーツマンライクファウル2回の累積で退場ですが、テクニカルファウルとアンスポーツマンライクファウルは合算しません。
例:テクニカルファウル1回+アンスポ1回=2回では退場になりません。
ただし、パーソナルファウルとは合算します。
例1:パーソナルファウル4回+アンスポーツマンライクファウル1回=5回 退場
例2:パーソナルファウル3回+テクニカルファウル1回+アンスポーツマンライクファウル1回=5回 退場

審判

バスケットボール ルール アンスポ手首を握り、両腕を挙げる。

戦術的に行うファウルを見極めるために、審判はゲームの流れや戦術の変化を適切に読み取らなければならない。





 

出展・備考・ルール変更履歴

第36条 アンスポーツマンライク・ファウル (Unsportsmanlike foul)
① 得点が接近しているゲームの終わり近くに,一方のチームがファウル・ゲームをしかけてきた場合は,審判は,その戦略の変化を感じ取り,ファウルの判定をくださなければならない.
すなわち,ボールを持っているプレイヤーやまさにボールを受け取ろうとしているプレイヤーに対する防御側プレイヤーの起こすゲーム・クロックを進めさせないようにするあるいはゲーム・クロックを止めようとする触れ合いについては,審判は,“アドヴァンテージ/ディスアドヴァンテージの考え方”を適用せずに,すみやかにパーソナル・ファ
ウルを宣さなければならない.このような触れ合いは,アンスポーツマンライク・ファウルではない.
たとえば,この状況でスロー・インが行われるとき,スロー・インをするプレイヤーの手からボールが離れたあと(下記
③参照),コート内でそのボールを受け取ろうとする攻撃側プレイヤーに対して防御側プレイヤーが起こした触れ合いについては,審判は,まだそのボールがコート内のプレイヤーに触れる前であったとしても,すみやかにパーソナル・ファウルを宣さなければならない.
ただし,その触れ合いが「ハード・コンタクト」の場合や、あきらかにボールを無視している場合は,審判は,その触れ合いに対してアンスポーツマンライク・ファウルあるいは場合によってはディスクォリファイング・ファウルを宣さなければならない.
② 上記①の場合でも,防御側プレイヤーの起こすゲーム・クロックを進めさせないようにするあるいはゲーム・クロックを止めようとする触れ合いが,スロー・インのボールとはまったく関係のない位置で起こった場合や通常のバスケットボールのプレイとはまったく関係のない位置で起こった場合は,審判は,その触れ合いに対してすみやかにアンスポーツマンライク・ファウルを宣さなければならない.
③ 第4ピリオドまたは各延長時限の最後の2分間にスロー・インが行われるとき,スロー・インをするプレイヤーの手か
らボールが離れる前に防御側プレイヤーがパーソナル・ファウルを起こした場合は,そのファウルはアンスポーツマンライク・ファウルである.