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ソ連のアフガニスタン侵攻にアメリカが猛反発。アメリカを筆頭とする西側諸国の多くがモスクワオリンピックの参加を拒否した。
日本もアメリカに追随し参加をボイコットした。
4年に一度しかない大会であり、選手の全盛期はそう永くない。オリンピック出場の夢を絶たれた選手が多く出てしまった。
現在でこそ、「スポーツと政治は別」という考え方が広く浸透しているが、当時の時代がそれを許さなかった。
バスケットボールでは出場権を得ていなかった。
涙の記者会見
モスクワオリンピックボイコット問題で、現在でもこの話題を扱うテレビ番組で必ずといっていいほど使われるのがレスリング高田裕司選手の涙の記者会見である。
涙ながらに無念の心情を訴えた。
しかし、「男が女々しい」・「男が人前で泣くな」などの世間の反発もあった。これも当時の時代である。
谷津嘉章
幻のメダリストと呼ばれるのがレスリング谷津嘉章である。
メダル確実と言われながら、日本の参加ボイコットにより幻のメダリストとなった。
谷津選手は高田裕司選手とは対照的に、それほどオリンピックやメダルに執着するそぶりは見せず、あっさりとプロレス入り。
プロレス入り後の活躍は皆さん御存知の通りである。