ノーチャージセミサークルエリア

ノー・チャージ・セミ・サークル・エリア

FIBA2009ルールからノー・チャージ・セミ・サークルエリアが新設されました。図参照

ノーチャージエリア

このルールはノーチャージセミサークルエリアのラインを横切る又は飛び越してパス又はシュートしようとゴールに向かってドライブする場合に、リング下の半円エリア内では身体接触があってもオフェンスチャージングのファウルが採られないというものです。

チャージングのファウルを宣してもらおうとディフェンスの選手がゴール下で待ち伏せすることを排除するために設けられたルールです。

バスケットに向かってドライヴした攻撃側プレイヤーが正当な防御の位置を占めた防御側プレイヤーに突き当たったとしても,その触れ合いが起こったときにその防御側プレイヤーがノー・チャージ・セミサークル・エリア内にいたときは,その攻撃側プレイヤーに対してチャージングが宣せられることはありません.

ただし、ノー・チャージ・セミ・サークルエリアのルールが適用される条件は当然あります。

このルールの要点をまとめると、

・セミ・サークルのライン上はエリアに含まれません。

セミ・サークルのライン上はエリアには含まれません。

またディフェンスの選手の両足が完全にエリア内に入っていなければなりませんもし、デフェンスの選手が正当な防御位置を取ってラインを踏んでいた場合はオフェンスのチャージングとなります。

・バックボードの表面を床に投影した仮想的なラインはエリアに含まれません。

実際にコートに描かれているのは半円ですが、バックボードの表面を床に投影したラインはエリアに含まれません。

・エリア内であってもオフェンスファウルとなる場合

エリア内であってもオフェンスの選手が手,腕,足,脚,そのほかのからだの一部を不当に使って触れ合いを起こした場合には,この規則は適用されず,通常の規則通りオフェンスのファウルとなります。

ゴールに向かってドライブしショットあるいはパスをしようとしているオフェンスの選手に適用されます。

また、リバウンド争いには適用されません。

オフェンス側であれば無条件に接触を起こしていいというものではありません。

・バックボード裏からのドライブには適用されない

この規則はバックボード裏からドライブしてシュートを狙ったりパスをする際には適用されません。

バスケットボール 24秒ルール

これまでに全く無かったルールの新設ですので導入当初は選手・審判共かなり混乱しそうですね。

中学生の試合でも当然適用されることになりますが、体当たりまがいのプレーが増えたりしないかチョット心配ですね。

出展・備考・ルール変更履歴

第33条 からだの触れ合い (Contact : General principle)
33.10 ノー・チャージ・セミサークル・エリア
ノー・チャージ・セミサークル・エリアとは,積極的に攻撃して得点すること意図した攻撃側プレイヤーに対して「チャージングのファウルを宣してもらおう」として防御側プレイヤーがバスケットの近くで待ち伏せをするような
プレイを,チャージングかブロッキングかの判定について特別な規則を適用することによってゲームから排除するために,制限区域内に描かれたノー・チャージ・セミサークルおよびそれに付随する仮想的なラインによって区画された特別なエリアのことをいう(第2条2.4.7,図2参照).
ボールをコントロールしてバスケットに向かってドライヴした攻撃側プレイヤーが正当な防御の位置を占めた防御側プレイヤーのトルソー(胴体)に突き当たったとしても,その触れ合いが起こったときにその防御側プレイヤーがノー・チャージ・セミサークル・エリア内にいたときは,その攻撃側プレイヤーに対してチャージングが宣せられることはない.
この規則が適用される要件は以下のとおりである.
(1) ボールをコントロールしてバスケットに向かってドライヴした攻撃側プレイヤーが,ボールを持ってジャンプし,コートに描かれたノー・チャージ・セミサークルのラインを横切ること
(2) その攻撃側プレイヤーがショットあるいはパスをしようとすること
(3) ショットあるいはパスのボールがその攻撃側プレイヤーの手から離れる前にあるいは離れたあとに,床に下りる前または床に下りた勢いで防御側プレイヤーに突き当たって触れ合いを起こしてしまうこと
(4) その触れ合いが起こったときに,その攻撃側プレイヤーに突き当たられた防御側プレイヤーの両足がノー・チャージ・セミサークル・エリア内にあったこと
ただし,攻撃側プレイヤーが,手,腕,足,脚,そのほかのからだの一部を不当に使って触れ合いを起こした場合には,この規則は適用されず,通常の規則にしたがって判定がくだされる.
① 防御側プレイヤーに責任のある触れ合いについては,コートに位置にかかわらず,規則に従って判定しなければならない.
② ノー・チャージ・セミサークルのラインはノー・チャージ・セミサークル・エリアには含まれない.
③ 防御側プレイヤーがジャンプして空中にいるときも,この規則が適用される.
そのときの防御側プレイヤーの位置は,ジャンプする前に触れていた床の位置によってきめられる.
④ リバウンド・ボールを取ったプレイヤーが起こした触れ合いについては,ノー・チャージ・セミサークルの外からドライヴをしていないので,この規則は適用されない.
⑤ バックボードの裏側からノー・チャージ・セミサークル・エリアに向かってドライヴしたプレイヤーには,ノー・チャージ・セミサークルのラインを横切っていないので,この規則は適用されない.
⑥ ボールをコントロールしてバスケットに向かってドライヴした攻撃側プレイヤーが,ボールを持ってジャンプし,コートに描かれたノー・チャージ・セミサークルのラインを横切ってボールをパスしたとしても,自分の真うしろを追従してきたあるいは真うしろに位置する味方プレイヤーにパスをしたのちに防御側プレイヤーのトルソーに突き当たった場合は,この規則は適用されない.