トライアングル・オフェンス
NBAの有名なコーチであるフィル・ジャクソンが得意とするオフェンスです。
シカゴ・ブルズもトライアングル・オフェンスで一時代を築きました。
パターンは無数にありますが、常に大きなスペースとトライアングルを作るところから展開します。
一見シンプルなのですが、実際にプレーするとタイミングやスペースの取り方が難しいオフェンスです。
トライアングル・オフェンス a
図a-1
3アウト2インからの展開です。左右どちらでも行えるが図では左方向のパターン
(1) ①がウィングの②にパスしてコーナーへ切れる。ここで切れることにより、ローポスト④へのパスを入りやすくすることができる。(ディフェンスがヘルプに行けないようにするため)
図a-2
(2) ②がウィングでボールを受けるタイミングで、逆サイドの③はトップへ上がりパスを受ける。
③がボールを受けるタイミングに合わせ⑤はハイポストへ
③にパスを出した②は①のためにダウンスクリーンをセット。
①はスクリーンを利用してウィングへカット、③からのパスを受けてシュートを狙う。
オプションとしては、①がローポストの4番へパスしてインサイドプレーを狙うか、右ハイポストにいる⑤にパスしてインサイドプレーを行うのもよいでしょう。
トライアングル・オフェンス b
トライアングル・オフェンス aで①がシュートを打てなかった場合の続きとしても使用できます。
図b-1
(1)ボールマン①はトップの③にパス。
③がボールを受けるタイミングに合わせて⑤はハイポストへ。③はパスして即⑤番のサイドへ切れる。チャンスがあれば③は⑤からパスを受けてレイアップシュート。
同時に逆サイドでは①がダウンスクリーンをセットし②はトップへ。⑤からのパスを受けシュートを狙う。
図b-2 ローポストからのインサイドアタックを狙います。
①はシュートを打てなかった場合はローポスト④へのパスを狙う。
ディナイやフルフロントディフェンスで④にパスが入らない場合は、②へパスをすると角度が変わるので容易にパスできる場合がある。
パスを受けた④はインサイドプレーを狙う。