主審と副審
バスケットボール競技の審判において、主審と副審の権限の差はほとんどありません。
リードオフィシャルとトレイルオフィシャル
リードオフィシャルはプレーに先立って進みエンドライン辺りから見ます、解り易く言うとゴール下エンドライン辺りにいるのがリードでセンターライン辺りにいるのがトレイルです。リードとトレイルは試合中頻繁に入れ替わります。
審判の位置取りと分担エリア
試合開始 ジャンプボール
主審がトスアップし、副審はボールが垂直にジャンパーが跳んでも届かない高さに上げられたかを見る。
またボールがタップされるまでセンターサークルにジャンパー以外の選手が入らないかを見る。問題があった場合はすぐに笛を吹き止める(ジャンプボールの時も笛をくわえておくこと)。
副審はどちらのチームがボールをコントロールするかを素早く判断し、リードオフィシャルを行う。
コートを6分割してエリアを分担します。
ボールが①②③⑥にあるときは、トレイルがボールがあるところを見て、リードがボールがないところを見ます。
ボールが④にあるときはリードがボールを見て、トレイルがボールがないところを見ます。
ボールが⑤にあるときは、ゴール前であり混戦が予想されるのでリードとトレイル二人で全てを見ます。
⑥の場所はゴールに近い半分くらいをリード、それ以外をトレイルという具合に分担します。
ボクシング・イン 審判は対角線に位置し、選手を挟んで見ます。
ラインの分担
青い線で示したサイドラインとエンドラインはリードオフィシャルが担当しアウトオブバウンズの判定をします。イラストで黄緑線で示したサイドラインはトレイルオフィシャルが担当しアウトオブバウンズの判定をします、センターラインはトレイルが担当しバックコートバイオレーションの判定をします。
基本的に担当ではないラインのアウトオブバウンズの判定はしません、ただし担当審判が見えなかったり迷った場合は行います。
アニメーション 画像クリックでアニメーション再生します。
ローテーション
審判が同じチームを吹き続けることがないように、ファウルを宣した後にリードとトレイルが入れ替わります。
ただし例外もあります。
・トレイルオフィシャルがディフェンスファウルを宣した場合はローテーションを行いません。
トレイルオフィシャルは、オフィシャルテーブルにファウルを伝達し引き続きそのコートのトレイルオフィシャルを行います。
・リードオフィシャルがオフェンスファウルを宣した場合はローテーションを行いません。
リードオフィシャルはオフィシャルテーブルにファウルを伝達し、反対側のコートのトレイルオフィシャルとなります。トレイルオフィシャルは反対側のコートのリードオフィシャルとなります。
フリースロー時の審判の位置取り
フリースローを行う場合、リードはシューターの右側のフリースローレーンとエンドラインが交わる場所のアウトオブバウンズに位置する。
トレイルはシューターの左側のフリースローラインの延長線と3Pラインの交わる場所に位置します。トレイルはビジブルカウントを行い5秒バイオレーションを判定します。
アンスポ・テクニカルファウル
アンスポーツマンライクファウル・テクニカルファウル時のフリースローの場合は、リードが5秒バイオレーションを判定し、もう一方の審判はオフィシャルテーブルの反対側のセンターラインでスローインに備える。